DOTD 1978(映画)

1978 Dawn of the dead

●その面白さ

いろいろ考えてみましたが、この種の映画としては空前の規模のスケール感の演出に成功した(低予算にも関わらず)ことが大きいかもしれません。死人が生き返って人を襲うという簡単なお話しなのですが、それまでの映画は、墓場、キャンプ場、幽霊に憑りつかれた家など、限られた場所での恐怖の演出だったのですが、このDOTDの舞台は、テレビ局、マンション、ショッピングモールです。登場人物は、テレビ局の男女、SWATの2人です。牧師、超常現象研究家、霊媒師、無資格大学生や高校生ではありません。社会通念的に立派な社会人である主人公たちが活躍し、日常生活の場であるショッピングモールに恐怖の舞台がやってきたのが、「地続きの恐怖」を感じさせて迫力がありました。

●その他もろもろ

1978のDawn of the deadには数種の編集があるということです。この映画は、アクションホラーですが、ターゲットを絞りすぎない良さというのでしょうか、一通りの人間模様や、物語が盛り込まれています。このよさはリメイク版にも引き継がれています。現代的なつくりでは、もっとスピード感をつけ、ターゲットとなる層が見たい場面をたくさん見せるのだと思いますが、あまりに無駄がない映画というのも、時として物足りないと思うことがあります。それは、私ら人間が、好きな時間だけを抽出して生きられない(今日は18時から2時間だけ生きるといった選択が不可能)ためでもあります。なので刺激だけのある映画には、満足感を刺激はされながらも、どこか不満足な、不足な印象をぬぐえないのです。

ヨーロッパ版には「ゴブリン」の音楽がふんだんに使われているのが大きな違いです。音質はやや良く、ストーリー展開はシャープになっていました。ゴブリンのメインテーマはとにかくかっこよかったです。So intense! ルパン三世、宇宙戦艦ヤマト、そしてこのドーンオブザデッドの音楽は、ずっと聴きつづけています。

監督版は、古典的なBGMを増やし、周辺的な逸話にも時間を割いているのが特徴です。登場人物についてより深く理解させてくれます。

2004年のリメイク版も、その時期の手法と、1978版の物語的な要素がうまく配合されていて面白かった、というよりむしろ怖すぎたくらいですが、よかったと思います。

 

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