月別アーカイブ: 2016年12月

12/31

今年は、仕事の環境が少し変わって、事務所も引越した。忙しくなったが可能性が広がった気がする。

介護保険法の改正に関連する勉強会に何度か出席した限りでは、高齢化社会が進展する以上、介護保険対象外の範囲が拡大することは予想されているという雰囲気だった。自治体の対策に委ねられることになるので、差が出てきそうだった。

社会課題におけるビジネス手法を考えるときに、世界の成長率がおよそ2%ということを考える必要がある。高い利益率は、需要に駆動される。ところが、生活は必ずしも需要に駆動されているのではなく、必要や義務や習慣によって為されることも多い。こうした分野で高い利益率を出すのは簡単ではない。ビジネスだけで、社会的課題をすべて相手にすることは難しいと思われる。

●需要か供給か?

需要を喚起するケインズ型と、供給が需要を生み出すというセー理論がよく対比される。おおむねとしては、需要を喚起してこそ消費も投資も促進されるという洞察に説得力がある。ただ、私は最近、セーの理論は限定的には有効ではないかと思うようになった。セー理論は、くつした3千万足のような特定の商品を極端にたくさん生産する事例を考えると、とても受け入れられないようにみえる。しかしながら、供給されるものが通貨の形を取っていればその限りではない。それを供給と呼ぶのかどうかだが、補助金事業とか助成事業とか、コンペとかはそのような種類のものと言えるような気がする。この場合は、たしかに、通貨の供給が需要を生み出している。数千万円の賞金が、アイディアを生み出すことがある。

必要・義務・習慣といった分野では、供給主導型もありかもしれないと最近思う。ふつうの自由競争では、利益率の見込めない分野から撤退するのが合理的選択でありうる。社会的課題の多くは、もともと需要が大きくないなどの理由で事業者が参入してこない場合が多い。供給主導型の問題は、事業の質である。コンペはある程度、質を担保できるが、それで行われる事業が、サービス対象者に望まれているかどうかは別の問題だ。それで補助金事業はしばしば問題視される。成果報酬型の資金調達手法として社会的インパクト債というものがある。

プロバイダが変わって、ログイン制限くらってましたがやっと入れました。2017年もよろしくお願いします。