月別アーカイブ: 2015年5月

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ボクシングフライ級の強豪ゴンサレスが全米デビュー。カルバハル、ウンベルト・ゴンサレス、リカルド・ロペス以来の軽量級の強豪として注目されているそうです。

記事は、ゴンサレスとロペスの比較。諸説あるもののプロアマ通じて無敗、高い技術とKO率の高さなどが共通しています。時代を越えた対決に思いを馳せるのは万国共通のようですね。

下は、この5月に行われたゴンサレス対ソーサの分析。

 

リカルドロペスで検索すると、ビョークのストーカーが大量に出てきてしまいますが、ボクサーとしてのほうが有名であってもらいたいものです。現役最強のフロイドメイウェザーがロペスをフェイバリットボクサーに挙げてからというもの、全世界でとにかく何かを否定しようと暴れまわっていたニワカファンも完全に沈黙しました。ワインの世界ほどではありませんが、ボクシングの世界も本来かなり安定した価値基準が存在します。ヘッドラインとインタビュー記事だけみるニワカファンの入る余地はありません。もっとも知ったかぶりしなければ、ニワカの状態というのは案外楽しかったりします。「いいよ、いいねえ、いいじゃん」なんて気楽に話すのは楽しいものです。

リカルド・ロペスは防御もすごいのですが、いざ逃げようとしても逃げ切れずつかまってしまうという攻撃力も卓越したものがあります。

 

ロペス対ゴンサレスの結末は? 両者仕上がってくると、両者強打をヒットし合い、序盤に決着するかもしれません。ハグラー対ハーンズのような展開も予想されます。

5/5

将棋棋聖戦 挑戦者決定戦

先手豊島対後手佐藤(天)

7手目に先手が角道を止めたところ。
7手目に先手が角道を止めたところ。

7手目は、森内永世名人が採用して話題となった形。26歩25歩、76歩、66歩と、歩を4回連続で進めます。76歩まではすべて先手の権利。後手は76歩に対して、44歩、32銀、42銀、22銀(本譜)などを選ぶことができます。88角成りは今はやりにくいでしょう。44歩なら普通の居飛車対振り飛車。先手でもありますし、居飛車としては不満がありません。22銀を選ぶと本局の66歩と持久戦を目指します。先手が全局を支配すべく歩を伸ばしてます。

 

 

12手目。後手の反撃態勢
12手目。後手の反撃態勢

12手目は後手の方針が決まったところ。63銀は、本局の右四間飛車のほか、陽動振り飛車にできなくもありません。66歩に対して64歩から63銀は、相手の動きを逆用する動きで理に適っていると思います。

32手目。ついに飛車が狙いの6筋に移動しました。この局面は、先手の持久戦は阻止された形ですが、後手の玉の守りは薄くなっています。後手は角も33から51、73と展開しています。堂々と模様を良くしようとした先手に対して、6筋を軸に上手く駒組みをしたように見えます。

 

32手目。後手が飛車と角を移動。
32手目。後手が飛車と角を移動。

早々に先手が25歩を決めるのに対して、後手がどのように対処するかがこの序盤の見どころです。結果は先手豊島七段の勝ち。羽生棋聖への挑戦が決まりました。

 

5/3

フロイドメイウェザー対マニー・パッキャオはメイウェザーの判定勝ちだったそうです。

Is Mayweather Jr. too good for his own good?

見てはいませんが、判定になるとメイウェザーが勝ちそうという声が多かったようですね。パッキャオはこのクラスでは誰と戦ってもスピードとパワーを活かして勝つ可能性があり、この試合でもそれは同様です。

48戦全勝となったメイウェザーは、スピード・ボクシング技術が傑出しており、特殊な選手です。強すぎてつまらないみたいな記事がありましたのでリンクしました。

ボクシング能力という点では、パッキャオとファン・マルケスの試合が参考になるでしょう。私はファン・マルケスを相当高く評価しているので、実質的に4戦すべてマルケスが勝利したと思っていますが、公式記録ではマルケスの1勝2敗1分けという数字が残っています。パッキャオのパワーと踏み込みのスピードはマルケスを凌いでいたと思いますが、なぜ勝敗が拮抗していたのか? ボクシング技術がマルケスのほうが上回っていたからです。クエバス、サラテ、サンチェス、リカルドロペスと続くメキシコのオーソドックススタイルを体現するマルケスは、長身の滑らかなフットワークの技巧派で難敵のマヌエル・メディナをKOするほどの精度が高く威力のある攻撃をします。その技術は、パッキャオのフィジカルな優位性をある程度まで無効化することができていました。

そのマルケスがメイウェザーと戦うとどうなったか。メイウェザーの一方的な判定勝ちでした。メイウェザーは特に体格を利用したわけではないのに、マルケスの攻撃は通用しませんでした。

こうしたことが背景となって、判定になればまずメイウェザーであろうという予想が多いのもうなづけます。

両者ともに実績十分の実力者であり、勝敗はどちらに転ぶか分かりませんでしたが、今日はボクシング能力が高いほうが勝ったという試合でした。

メイウェザーが引退するまでに、誰が彼を止めるのか。興味を引かるところです。