月別アーカイブ: 2013年5月

5/27 後手から眺める

 

13052726歩34歩25歩33角76歩22銀、66歩と進んだ場面を後手から見たのが図1。ここで後手はどうさせばよいか。ここで44歩と指すのなら、22銀とは指さずに、振り飛車にしたいところです。居飛車の急戦にするのも、気になるのは22銀の存在です。すると、32金以下矢倉に組んで戦うことになるのでしょうか。

130527_2

続いて、22銀に換えて32銀としたのが図2. 短手数で31玉と左美濃にできそうですし、普通の四間飛車にもできます。また32銀のときに、先手は66歩とせずいったん48銀とする手なら、84歩とついて、後手は手得角換わりを狙えそうです。

この場面で44歩は、43銀から22飛車の向かい飛車もあって戦法が選べる分、22銀より得になるのではないでしょうか。

先手としてはどちらも、有力と思います。

130527_3後手としてはひょっとして、先手の76歩に対して42銀もあるのでしょうか(図3)。位取り中飛車を残しておこうという狙いです。66歩なら54歩。これなら先手は、42銀にいったん48銀でしょうか。後手はもう矢倉にはできなさそうです。48銀に54歩なら、そこで33角成り。後手は48銀に対しては、64歩から右四間飛車模様に組むのも面白そうです。

 

5/22

将棋名人戦で、26歩から34歩の序盤が出現しました。先手が26歩に続き25歩と飛車先を伸ばしたのが図1です。130522先手が形を決めすぎていると思われるのか、あまり指されません。しかし、26歩として、34歩とされただけで、25歩と突けないのは、私にはどこか納得できないものがありましたので、この将棋には注目しました。

それから、76歩、88銀、66歩と進んだのが図2です。先手の名人は66歩と角道を止めました。1305222角道を止めるのは、やや不満なのですが、後手は今のところ22銀が壁になっていて33角とのバランスが悪いように見えます。こちらから角を換える必要がない、という考えかもしれません。

実戦は、相矢倉に進行。先手は、矢倉早囲いに組みました。66歩は22銀の形の悪さを突いており有力かもしれません。対して解説で指摘のあった、64歩からの急戦はやはり気になります。

後手の立場では、この66歩までの展開はほぼ避けようがありません。すると22銀ではなくて32銀のほうが雁木や左美濃を見せて得になる可能性があります。

できれば66歩も76歩も指さずに主導権を握りたい戦型ですが、原始棒銀は成立しませんし、代わる手も難しいかもしれません。本局の序盤は参考になりました。後手の悪形をこちらから解消することは確かにないと思います。

 

 

5/20

●「英語力をもっと磨け」みたいな文をどこかで読みまして、たしかにそうかもしれないと思いました。以前だと読めればいいぐらいのことでしたが、いまどきだと英語で会話したり、書き込んだり、メールしたりする人がたくさんいます。ハワイに行ったときは、私はイベント会場では多少聞き取って話をつないだりしましたが、それ以外の日常生活ではOhYeahだけで過ごしました。それじゃいかんと。一日一英文なんてできない約束はしませんが、今日は一つだけ。

I ‘ll tell you how to play Japanese Shougi(chess) well  . Just win baby!

初心者のうちの、将棋上達のこつは、まずは勝つこと。玉一枚が相手で構いませんので、それを詰ますことです。

First you should know what  winning(achieving) means  in the game , then you got to know how to lose, then  how to make efforts. Losing( or struggling) itself   can’t tell you what is winning.Because there are so many ways not to win the game.

「何かを達成する」という目的ないし条件が存在するとき、達成しない方法は限りなくあります。達成することを知ることで、達成できない場合が明瞭になります。達成、ゲームに勝つことにはいくつかの段階を設けることが可能です。初心者には、容易に到達できる達成目標が必要です。そこで上達してもらうには、うまく勝たせる技術が必要です。

● 私は私立大学の文系卒ですが、研究者を輩出するのが主目的でない大学は、語学に一層力を入れたらいいと思っています。といっても単に外国語の時間を増設するのでなくて、専攻分野の外国語のジャーナルや紀要を読んでレポートを出す、自分の書いたレポートを英語にする、など専攻分野に関連した外国語能力の向上を目標としてもらうのです。ディスカッションとか英語しか使えないクラスも効果はあるでしょうが、それはアドバンストコースとしておくのがよいのかなと感じます。専攻分野の英語なり中国語に接し、活用する機会が重要なので、一般的な英会話教室を大学に持ち込む必要性は感じません。問題は学生さんに上記ができるのか? ですが、楽勝でしょう。大学生というのは、麻雀とアルバイト以外なにもしない人種だと思われがちですが、私はそんな彼らが単位を取得するためとあらば、会話したこともない相手にノートを見せて欲しいと頼み込むなど、素晴らしい積極性を見せるのを目撃してきました(もっとも学生生活を送ってもいない時期から、誰かにノートを見せてもらうことを前提としている人がいるのは少し残念でした)。20歳前後の人間というのは、目標さえあればかなりのことができる人たちで、単に面白くないから講義に出てこないのです。達成目標(解答されるべき問い)を段階的に整理するのは、デカルトならずとも常に有用です。高すぎる目標、達成のあてのない悪戦苦闘などは、おすすめできません。

 

5/5 コンピュータ将棋選手権

電王戦から間もないので、話題に乗って観戦しました。

http://live.computer-shogi.org/wcsc23/

戦型はわりと普通の定跡形もあるんだな~というのが感想です。優勝したボナンザは、ツツカナ戦で普通の四間飛車を指してました。角道を止める普通の四間飛車は、統計的には勝率が下がり気味の戦法ですが、平然と指されてみると、戦法としてはまだまだやれるのかもしれないと思います。全般的にソフトの指し方は、自分の指した手を生かすことよりは、そのときそのときで一番価値の高い手を指すことを選ぶようです。一局を振り返って、無駄手が減ってきたら、強さに加え、勝ち方に鮮やかさみたいなものが出てくるように思います。強い棋士は、序盤から無駄手が少なく、棋譜を並べていて素晴らしいと思います。