直観的な戦略決定を行う脳のメカニズムを解明
―棋士の戦略決定は帯状皮質ネットワークで行われる―

有名な理研の研究だそうです。

戦略決定と個々の手の精査(読み)とは違う部位で行われているみたいなことが書いてあります。応用範囲の広そうな研究です。

実際に将棋を指すときには、そのようなことは意識しませんが、いわゆる脳トレだとか、食習慣だとかを通じて何らかの影響を与えることはできるでしょう。

「アマ高段者は攻めバイアスを持つ」そうです。攻めの能力がまず向上し、さらに強くなると守りや受けの感覚も兼ね備えた強さを持つことになるのでしょうか。気質というよりは攻めと守りの難易度、そして相手の攻め/受けの強さから来るように思います。攻めだけが強い相手に対しては、やはりこちらが先に攻める展開が有効であると考えられます。勢い、試合は攻め合いとなる。

守りの手を指すには手を広くたくさん読まなければならないですから、大山十五世名人のように直観的に受けの好手を出せるまでには、地力もさることながら、相当そのような展開を経験していないとならないと思います。

これが別のゲームで守る方が簡単だとしたら、最上位の一つ下くらいの階層のゲーマーは、守りバイアスを持っているかもしれません。

ともあれ、戦略的判断においては、状況の個々の分析を積み上げただけのものではないようだということが伺えます。直観的にいえば、後者のようなやり方で戦略を立てるというのは、ちょっと不足を感じさせますし非効率な印象も受けます。この場合は攻めと守りに大まかに分けていますが、2つなら2つの戦略パターンを個々の状況分析に照らして評価する必要があるように思います。個々の分析が必要な局面であれば、その時点で手持ちの戦略類型を適用せざるを得ず、新たな戦略構想は、個々の状況分析とは違う課題として立案するべきなのかもしれません。

 

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