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Francs, Fear and Folly

今週最大の事件ともいえる、スイス銀行の行動についての論評です。ユーロとの連動性維持を放棄し、金利を一気にマイナス0.75%に下げたそうです。何がどう大変なのかはよく分からなかったのですが、世界経済がいっぺんに動揺したという事実だけは確認しました。

マイナス金利の効果というのが分かりにくいですね。10万借りたときに、9万円返せばよいというのがマイナス金利ということになるわけですか。逆に10万預けたらいつのまにか9万円になっていると。

中央銀行が金利を下げるのは、通常は自国通貨の過大評価を防ぐ意味で行われますから、マイナス金利にしたら、スイスフランが暴落してもよさそうなものですが、実際は反対に作用しました。連動性の放棄が作用したということでしょうかね。過大評価される通貨について中銀が連動性の維持を表明することは、外貨の購入予測を市場に与えることで、過大評価を牽制する意味があるようです。「スイス銀行はもうユーロを買わないぞ」となって、みんながスイスフランを買ってユーロを売却したということでしょうか。

金利がマイナスの通貨を買う理由があるというのは驚きです。スイス銀行は、金利が大幅にマイナスなら通貨高にはならないと考えたのかもしれません。

金利はあまり当てにならないのは、数年前、超低金利で、大震災のあった(したがって普通に考えれば”買う”理由がないはずの)日本円に、諸外国がもたれかかってきたのを思い起こしても分かります。それ以外の要因も考慮しないといけないのですね。

金利の操作だけでは、経済圏の実情を反映しないいびつな通貨変動を防止できないということが垣間見えたニュースでした。日本円の過大評価は、やや改善されたとはいえ、まだ続いていると考えられます。中央銀行の責務は大きいものだと思います。

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