王位戦をさきほどネット観戦しました。
よくある矢倉戦。矢倉戦は一手一手に何とも深遠な意味があり、適当に指していると作戦負けすることもしばしばです。
46手目は後手の95歩の仕掛け。本局のように落ち着いて97歩と受けるのが主流のようです。こうなるのなら、この後手の仕掛けはまずまずだと思います。私は素直に香車を交換する手を読みたいです。以前PCに指されたときも、香車を交換してすぐに99香車~92歩のように入玉含みに指すのはどうか、などと考えていました。こういうのが芳しくなければ、本局のように97歩と受けるのでしょうが、先手としては少し不満な気がします。これを避けられないなら、96歩と受けないほうがよいのかもしれないとも思いますがどうなのでしょうか。
50手目は羽生さんの新手。先手は十分な攻撃態勢にあるので、25桂と反撃します。64歩を何が何でも咎めに行くなら先手から55歩と突いてしまう手も考えられます(成否は別ですが)。こうして二重に角筋を止めるのは常に考えられます。
この後は、難解そうな応酬が続きました。途中後手の攻めが急がされているようで、先手が良い場面もあった気もしましたが結果は後手羽生王位の勝ちでした。