5/1

Ukraine Says That Militants Won the East

ウクライナ危機において不可解なのは、昨年後半に起きた親・西欧の反政府運動のことです。EUもアメリカも、その動きを承知しており、後押ししていたはずです。その時に、どのようなシナリオを予見していたのでしょうか。今の結果ではないのは恐らく確かでしょう。このようなシナリオを描いていたのなら、EUやアメリカの人たちは、ウクライナの市民生活を随分軽視していることになります。こんな危険な状況を生み出す利益がなさそうですから、そんなはずはないと考えますが、反政府運動を後押しする以上は、その後のことをもう少し考えてあげられなかったのかと疑問を抱かざるを得ません。

市民の反政府運動ができるのは、おそらくは時の問題ある指導者の地位を奪うところまでで、そこから先のことは国際社会が支援するべきではないかと思います。ウクライナ軍や警察にどうやらロシアに直面する力がないということは、ずっと以前からニュースメディアに載っていることです。ウクライナ軍に治安を委ねたら、彼らはロシア軍には直面できないのだから、撤退するしかありません。

上の記事のコメントを読むと、軍事的支援に反対する人たちは、軍事的支援と戦闘行為を同じものだと思っている傾向があります。もちろん両者は違うものです。クリミアにも東ウクライナにも武器を持った覆面の人たちがいて、一般市民にその中で生活させておいて、「ロシアは失敗した」「ロシアはその報いを受けるだろう」と強がるのには、どうしても承服できないものがあります。

一連の流れが指し示すのは、西側への取り込みの手段として、反政府運動が本当に有効な手段なのかどうかです。選挙で勝てるように応援し、問題ある指導者にありがちな選挙不正については、もしあれば、EUやアメリカの情報部が内偵して証拠をつかむなどしておけばよかったのではないかと思います(重大な不正がないのなら普通に選挙戦を戦うしかありません)。反政府運動は、歴然たる力の行使ですから、戦闘行為に十分匹敵するような乱暴な手段であって、当然その反動も大きいものです。力で排除した相手からの反撃を、力で防ぐ準備がないのなら、最初から反政府運動には頼らないほうがよいことになります。

そうはいっても、現実にウクライナでは、反政府運動で指導者は追い出され、追い出された側のパトロンは反撃に出てきた様子です。私は力で防ぐことを推奨したいです。事の始まりから、力の行使があったからです。経済制裁も力の行使には違いないですが、イランにもそれほど効果がなかった手段ですし、長期化すれば世界中の人が何かしら我慢を強いられることになります。そしてその間、マシンガンを持った覆面の人たちと生活する人たちは、どんな気持ちになるのでしょうか。

ウクライナ・西側諸国が自ら仕掛けた反政府運動にしては、自分たちだけでなく周囲も負の影響を被っているようで、心配になります。ウクライナが今掌握している地域だけでも、日常生活を取り戻してくれたらと思います。それには治安維持が必要であり、ロシアの圧迫がある間はウクライナだけでは不可能というなら、西側諸国がそれを一部担うか、支援するかする必要が出てくると思います。

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です

This blog is kept spam free by WP-SpamFree.