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Crimea votes in referendum

投票の結果はおそらく、多くの人の関心事ではないでしょう。その後どうなるのか。既にロシア軍がいる地域以外のウクライナの境界線を維持することが重要だと思います。ウクライナ問題に関する国連安保理の決議案の採決は、ある程度予想された範囲だったと思いますが、ロシアが拒否、中国が棄権でした。この構図は21世紀であろうが20世紀であろうが、大きくは変わっていません。まるで21世紀になって初めて目撃したかのような人がいることには驚きです。21世紀になって、テロの頻発や進興国とよばれる疑似民主主義国、はじめから民主主義のない中国などの台頭によって、市民生活にとってははるかに危険な状態になっているということをよく認識する必要があると思います。

「クリミア編入によって、ロシアはその代償を受ける」だろうという言葉を見ます。水面下では、ありとあらゆる努力が為されているものとして、この言葉について考えると、実に残念な言葉と言わざるを得ません。「現実世界もネット世界も完全に監視下にあるので、あなたが万引きをすれば警察に捕まるだろう(代償がある)」、という種類の発言やちらしだけがあるけれども、実社会の治安を維持するべき警察官は、パトロールもせず、告発があったときしか動かない、と言われているかのような趣を呈しています。

刑罰以外に犯罪を抑止する現実的な力がないような世界は、はっきりいえば駄目な世界です。「かくありたい」という望ましい習慣を獲得することがなくなり、刑罰を避けるということだけが行動規範となってしまうからです。こうした社会では、自暴自棄や自殺的な犯罪者の行動を防ぐことはできません。犯罪者はその代償を支払うが、抑止力の不在は、犯罪被害者を生み続けるのです。受動的治安維持の犠牲者といえるでしょう。

ウクライナ情勢では、すでにロシア軍の侵入を許しています。これ以上の侵入を許さないことが第一の目的であるべきであり、「さらに侵入したから、さらなる代償がある」といった措置を講じるのは、第一の目的が達成されなかった証拠だと考えるべきです。だから、このことで経済制裁をちらつかせたり、「ロシアが状況を見誤った」といったことを述べるのは、仮にその通りだとしても自慢できることではありません。すでにクリミアには、いるはずのないロシア軍がいるのですから。

殺人者に刑罰を科しても、命は戻ってきません。防ぐことのできる犯罪は防ぐことが重要なことです。

ウクライナ危機はもちろん、通常の犯罪というものを扱っているわけではないですが、EUとアメリカが軍事的に後ろ盾になるのだとはっきり表明しない限りは、断続的にロシアはウクライナ領内に進攻すると私は思います。経済制裁の効果にも限界効用逓減の法則が働くと思うからです。

侵入が起きるたびに経済制裁をするというルールであれば、制裁される側の数が一定以上に達してしまえば、下手をすれば立場は入れ替わってしまいます。

今の世界がどのようなエシックで動いているのか正確には知りませんが、欧米諸国が準拠するところのそのエシックは、能動的な抑止力の展開によって、実効あるものとしてもらわないと、小さい国で民主化運動をしようという人の行動も身を結ばなくなってしまうのが懸念されます。

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