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四間飛車藤井システム復活
王位戦の挑戦者決定戦は、久しく姿のなかった藤井システムが登場して勝っていました。
その1つ前でも藤井9段は、ふつうの藤井システム模様の急戦対策で快勝しています。
http://live.shogi.or.jp/oui/kifu/53/oui201205110301.html
上がその棋譜です。先手の36歩、55歩、46銀の形は、その指される順序は様々ですが、46銀が左の銀であれば、鷺宮城跡の変化にも現れ、私自身もなかなか有力な筋と思っています。位奪還を急いでくれれば2枚の銀による抑え込みがあります。本局は右銀による急戦。これは持久戦の余地も残して、含みある戦い方です。54歩を馬で取られたのが先手としては残念だったように思いました。藤井システムの特徴は、54歩、56歩を突かない点にあります。55の位は先手でも後手でも取りやすい。それだけに対策もされていそうで怖いところですが、居飛車として、54を突かない振り飛車に対するなら、やはり55歩と位を取ってみたいです。54歩と突き捨てて、59歩と底歩で受ける展開なら負けるはずがありません。それが居飛車300年(400だったでしょうか)の歴史と理論から導かれる結論です。

一方挑戦者決定戦は、先手居飛車穴熊模様からの持久戦に、後手は藤井システム風の四間飛車でした。
http://live.shogi.or.jp/oui/kifu/53/oui201205300101.html
この先手の55角からの36歩も極めて有力です。居飛車の急戦はどれもぎりぎりですが、これは序盤から優勢を実感できる優れた形ではないかと思います。この筋も、振り飛車が54歩を突かないために生じています。

2局観戦しましたが、居飛車はもう少し抑え込むべきなのでしょうか。振り飛車の捌きの速度は、居飛車の考えているよりは相当早いものと覚悟しないとなりません。振り飛車を指す居飛車党は、そのあたりの捌きの旨味をしっているので、過剰なくらいに捌きを警戒し、具体的なポイントを挙げにかかります。穴熊を組むまで辛抱するというのも、それが有利だというだけでなく、そのくらいがっちり陣形的に有利を主張しないと、中盤終盤に差しきられてしまうという意識があるためなのかもしれません。

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