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「棋は対話」

角筋を止める普通の三間飛車が居飛車党に何を語っているかというと、「急戦を仕掛けても無駄だ」と語っている。居飛車の急戦に対して振り飛車はたいてい3筋(7筋)に飛車をよって防戦・反撃する。三間飛車は、飛車移動の一手を省略して、急戦に備えていることになる。

そこで居飛車は考える。「急戦は相手の望むところ。ここは穴熊やむなし」。この会話がどちらの得かは、なんとも言えないところだが、居飛車穴熊の勝率が高いのであれば、居飛車に有利ということになるだろう。

実際、相手が三間飛車で、こちらが穴熊を目指して77角と上がる味は抜群によい。駒が指を通して勝ったと語りかけてくるような味のよさである。

ふつうの三間飛車の魅力は駒の捌きである。飛車を角の陰に隠しておいて、相手の攻めを引き付けて一気に捌く。三間飛車にこだわって指すとしたら、居飛車の持久戦対策が不可欠だ。強い人はどんな戦型でも勝つから、やりようはあるはずだが、上述の裏返しで、相手に77角と上がられたときには、あまり勝てる気はしない。14歩から端を突き越して、12飛車14飛車はあるかもしれない。12飛車を緩手とみて攻めてくれれば、また32に戻る手もある。そこで私が居飛車なら16歩と受けておくので、そのときどうするかということだが。端に争点もできたので、普通に組んで指すことになりそうだ。

飛車側の端歩では、三間飛車の利点は生きる。急戦に最初から備えているので、ここに手をかけられる。玉側の端は、四間飛車とちがって攻撃力がやや弱いので、居飛車にとっての脅威という面では少し物足りない気がする。

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